2011/09/04

レビュー(4)

★★★★☆
FabricシリーズにSurgeon登場。入手困難になるのを恐れていたけど普通に流通してました。思ったよりもハードミニマル一辺倒ではないものの、ミックスCDならではリスニングも意識した短く繋げていくサービス精神旺盛な一枚。ital TekやStarkeyなんかが収録されているのも今時ならでは。単純な四つ打ち一本槍でないのは多少好みが別れるか。

聴きどころは#4-5、#9、#10、#16、#20辺り。やっぱり所々で挟まれる本人の曲が活き活きしてる気がする。

Surgeon
Dynamic Tension Records
発売日:2011-05-31

★★★★☆
Surgeon、11年ぶりのオリジナルアルバム。ハードミニマル一辺倒ではなく、意外性の高いトラックが多い。どちらかと言うとリスニング用だと思う。

#1はリーディングトラック。#2はスペーシーでジェフ・ミルズのような曲が何とミニマルダブになる。#3は引き続きダブ調で、BPM低めのダブステップ?のようなリズム。#4はダビーな空間の中、エレクトロ(ヒップホップ)が展開される。どろどろの重低音ベースも特徴。#5はムスリムガーゼが多用するグリッチ?から始まる(ブチッ、ブチッという奴)。それが普通のキック音になったり変調したりディレイを掛けられたりして、シンバルと絡むだけで一曲終わり。#6もエラくBPMが低く、重低音のベース。弦楽器(琴のようなアコギのようなハープのような…)の音が上物。キックレスの一曲。#7は5分41秒のドローン作品。#8は待望のハードミニマル。マーチのリズムのキックで、BPMは低め、音数は少なめだが鼓膜を蹂躙する音圧が凶悪。#9はなんとフィールドレコーディングから始まり、ドローンで終わる。

Ricardo Villalobos
Fabric
発売日:2007-09-08

★★★★★
まずヴォリュームを目一杯上げてください。でないとキックが聞き取れずサウンドバランスが悪いw

リカルド・ヴィラロボス充実のミックス。全て本人または本人が関わるマテリアルのみで構成されているので、相性は抜群。ヴィラロボス入門としても最適。ミニマルでクリックなハウスサウンド、カラフルなパーカッション、ストレンジなサンプル使いと彼の良い所が詰まっている。万人におすすめ。

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