2011/09/20

レコードクリーニング液の自作


上の湿式レコードクリーナーを買ったのですが、クリーニング液がめっぽう高いので、色々なブログや友達の情報を参考に自作してみました。材料はコンタクトレンズ洗浄用の精製水400ml、消毒用の無水エタノール100ml、写真のフィルム関係で使う界面活性剤ドライウェル約5滴です。界面活性剤ドライウェルはレコードの静電気を抑える効果があるので加えます。後は百均でストロー、色々な大きさの漏斗、ミネラルウォーターのペットボトル(の空き容器)を用意しました。




無水エタノールも精製水も薬局で売っていますが、前者はAmazonで買ったほうが安いかな。うちの近くの薬局だと1800円もしました。精製水は薬局で500ml入りが100円以下で買えますので調達してきましょう。ドライウェルはカメラ屋などにも売っているようですが、このリンクのヨドバシカメラが今送料無料で安く売っているのでお勧めです。一瓶買えばほぼ半永久的に使える量(200ml)が手に入りますし。

次にミネラルウォーターのペットボトルを混合容器に使います。(密封できる蓋が付いた綺麗な容器なら何でもOKです)。だいたい満杯がどれくらいか見て、中身を開け(口をつけて飲まないようにw、レコードクリーナー液として使わないようにw)はかりに乗せて、精製水を400gになるまで注ぎ、更に満杯になるまで無水エタノールを約100ml注ぎます。ドライウェルはストローを使って、ピペットのようにドライウェルの中に突っ込んで、ストローの端を押さえ、そのまま引き上げて先ほどのペットボトルの液の中にポタポタ垂らしていけばOK。それでペットボトルのふたを閉めて振ってよく混ぜれば出来上がり。少しエタノールと水を混合したことによる熱が発生しますが、たいしたことないので驚かないように。ただ、ペットボトルのふたを開けるときは吹き零れないように気をつけましょうって、多少こぼれてもいいのですが。

後はクリーニングブラシに垂らすのに都合のいい容器に、漏斗を使って移し変えればお終い。上のクリーナーについてきたクリーニング液の容器で十分ですが、精製水もコンタクトレンズ用だと容器の構造が少しずつ滴下できるようになっているので、開いた精製水の容器を使うのも手です。エタノールも水もドライウェルも、ネット上に載っている経験則による値で、ホント適当でいいので自分なりに加減してみるのもいいと思います。

今後はドライウェルの量を増やしてみたり(ほんの少しずつしか使わないので、もう少し…10滴ぐらいぶち込んでもOKだそうです)、無水エタノールの代わりに圧倒的に安い消毒用エタノールを使ってみたりしようかと思います。無水エタノールは酒税がかかるので高いのです。消毒用エタノールはエタノールの濃度が80%ぐらいで、イソプロパノールなどが混ざっているので酒税が掛からないから安い…筈です。また、最初から無水エタノールの代わりにイソプロパノールを使っている例もネット上では見かけますね。手に入るならそれでもいいと思います。要は皮脂を溶かし、レコードを溶かさず、乾燥が早くなる液体なら何でもいいので。

上にあるレコードクリーナーだと、ブラシの取っ手側から垂らすとブラシ部分のベルベットが適度な湿り気になる…とかいう使い方なんですけど、もう液が大量にあるしベルベットが湿るのに時間が掛かって面倒なので、ブラシ側に直接ぶっかけて使ってます。盤は最初びしょびしょになりますが、すぐに乾きますし。ただしこの方法だと一振りの滴下でレコード2枚ぐらいを拭くのが限界です。

ベルベットブラシの代わりに化学実験用の拭きとりクロス・ベンコット(やその類似品)を使う方法もありますが、ランニングコストがかかるので検討を要します。この場合、クリーニング液はスプレーボトルを使って吹き付けると拭き取りやすいそうです。


個人的には方向性ベルベットブラシで十分だと思いますね。早速作ったクリーニング液で拭き取ったレコードを聞いてみたところ、無音部分のプチノイズ(スクラッチノイズ)がかなり軽減され、ほとんど聞こえなくなりました。

あ、ベルベットブラシはちゃんと湿式用のを使ったほうが無難だと思います。乾式クリーニングブラシだとブラシにダメージが行く可能性がありますから。

(スペシャルサンクス:S.K.兄貴

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