2011/09/05

レビュー(5)

MOWMOW LULU GYABAN
スリーディーシステム
発売日:2009-11-11

★★★★★
2010年にニューカマーとして話題になったバンドのファースト。本気で馬鹿な事をやっているギターレス・ディスコパンク。バカバカしさも本気なら、ポップさも本気、パンキッシュなのも本気と言ったところ。演奏のテクニックはメンバー三者三様に確かなものがある。

心に響くメロディー及びキーボード、そしてディスコのリズムにシュールで変態的な歌詞が乗る。歌詞はイカレているようでシリアスな面もあったりする、同じく曲も無茶な展開をすると思ったら歌いたくなるほどポップだったりもする、こんな二面性も魅力の一つである。

ライブでは「パンティー」が連呼されるらしいw ライブではもっとパンキッシュにやっているらしい。

なるほど、世間の話題になるのも当然だと思った。

Bullet for My Valentine
Red Int / Red Ink
発売日:2010-12-21

★★★☆☆
商業メタルといえばそうなのだが、モダンな部分あり、80sな部分ありの爽やかメタル。扁桃腺の手術で前作は不調だったというヴォーカルが、今作では全く問題なしで爽やか、綺麗。コーラスワークも美しい。スロー~ミドルテンポの曲が中心なので、BGMにはいいが、逆に言えばアップテンポで否応なく興奮させられるという曲が少ないのも確かか。ジャケットもこのバンドらしくていい。

このエディションはライブDVD付き。

Cabaret Voltaire
EMI Europe Generic
発売日:2007-06-13

★★★☆☆
ファーストリリースは1981年、今ひとつ音質の悪いライブテイク集なのだが、音質が悪いのが寧ろアングラインダストリアル臭がプンプンして、良い方に働いている稀有な例。何でもSONYのウォークマンで録音されたとのこと。

リズムは打ち込みだが、ギターやエフェクト的シンセ、ヴォーカルなどの楽器は即興色の強い演奏で、キャブスの本質はライブにありとのレビューが的を射ていると思う。その中で稚拙極まりないベースの演奏は少々笑えるが、バランス的にはこれがいいようにも思う。初期のキャブスのサウンドの真髄が伺える好盤。

Drums Off Chaos,Jens Uwe Beyer (Popnoname)
Magazine
発売日:2011-02-26

★★★★☆
Jaki Liebezeit(ex-CAN)が80年代に結成していたというDrums Off Chaosが、Popnoname名義で活動するJens-Uwe BeyerとのコラボレートとしてKompaktのサブレーベルにて復活。個人的に愛聴盤だったClub Off Chaosの源流がこんなバンドにあったんですね…この名義でのリリースは初。

ポエトリーリーディングやレゲエとの融合?Phantom Band、テクノとの融合Club Off Chaos、エレクトロニカとの融合Burnt Friedman & Jaki Liebezeitと様々な挑戦を続けてきたLiebezeit。今回はミニマル/呪術的トランス(トランステクノではなく、本来の意味での)に挑戦している。ひたすらトライバルでミニマルなフレーズを叩き出すドラムスやパーカッションに、シンセパッドやサンプルが乗るディープな内容。Meditationsで扱ってるのも納得w

Liebezeitのドラムはいつもの通りなので、トライバルでありながらファンキーさは全く無く、似非エスノ感がプンプン漂うドラミング。流石ex-CAN(名高いE.F.S.=贋作エスノシリーズという曲を作っていた)なだけある。と言うことで、Meditationsに(ネットにせよ、リアルにせよ)足繁く通う方、そしてCANやLiebezeitのファンには文句なくおすすめ。

0 件のコメント:

コメントを投稿