★★★★☆
Bill LaswellとJustin K Broadrickのコラボレーションにして、メタル+ダブステップという新ジャンル、メタルステップ/メタルダブステップの嚆矢とされる一枚。2010年発表のファースト。しかしラズウェルによる生演奏ドラムンベースプロジェクトSubmergedのメンバーや、最近メルツバウとコラボレートしたBalazs Pandiなどが参加し、単なるメタル+ダブステップにならず、生楽器を大幅に取り入れる方向性になっているのが特徴。
#1からラガ・ダブステップに重金属ギターが乗り、このプロジェクトの方向性をはっきりと示している。ドラムスは生音を切り刻んで使っている模様(Submergedと同じ手法)。途中からドラムンベースに変化する。#2は生演奏ダブステップ。#3はメタルギター、ワブルベース、やはり生を基本としたドラム、トースティングで構成される。#4はドラムスが切り刻まれドラムンベースになり、メタルギターなどが乗る。BPMが高めで、最近の8ビート系ドラムンベースにも近い。#5は生音ドラムにポストロックのようなディレイギターが乗る(そういえばジャスティンのJesuは最近ほとんどポストロックになっていた)。#6は生ドラムやぶっといベースにスポークン・ワードが乗る異色作。しかしそれほど異物感はない。#7はJesuそのまんまのギターで始まる。コード進行もJesuっぽい。細切れのブレイクが所々挿入されるが、ドラムンベースと言えるまでには至らない。#8はドラムンベースにメタルギターが乗り、ハードコアテクノのようになっているが、途中でリズムの変化がある。#9はシンセパッドから、BPMの遅いメタルダブステップがビルドアップされていく。#10は生演奏でダブステップをやるならといったような曲が、メタル+ドラムンベースに展開する。
エレクトロニカ寄りの盤が多い近年のダブステップと比べて、ラズウェルの趣味を反映してかドラムンベースからハードコアまで幅広い音作りになっている。そして生楽器の演奏中心。もう少しストレートに「メタルダブステップとはこうだ」と言うようなサウンドが聞きたかった気がしないでもないが、ここまでダブステップの新展開を見せてくれただけでも有り難いか。また、ダブステップファンだけでなく、インダストリアル・メタルのファンにもアピールしそうな内容。
Bill LaswellとJustin K Broadrickのコラボレーションにして、メタル+ダブステップという新ジャンル、メタルステップ/メタルダブステップの嚆矢とされる一枚。2010年発表のファースト。しかしラズウェルによる生演奏ドラムンベースプロジェクトSubmergedのメンバーや、最近メルツバウとコラボレートしたBalazs Pandiなどが参加し、単なるメタル+ダブステップにならず、生楽器を大幅に取り入れる方向性になっているのが特徴。
#1からラガ・ダブステップに重金属ギターが乗り、このプロジェクトの方向性をはっきりと示している。ドラムスは生音を切り刻んで使っている模様(Submergedと同じ手法)。途中からドラムンベースに変化する。#2は生演奏ダブステップ。#3はメタルギター、ワブルベース、やはり生を基本としたドラム、トースティングで構成される。#4はドラムスが切り刻まれドラムンベースになり、メタルギターなどが乗る。BPMが高めで、最近の8ビート系ドラムンベースにも近い。#5は生音ドラムにポストロックのようなディレイギターが乗る(そういえばジャスティンのJesuは最近ほとんどポストロックになっていた)。#6は生ドラムやぶっといベースにスポークン・ワードが乗る異色作。しかしそれほど異物感はない。#7はJesuそのまんまのギターで始まる。コード進行もJesuっぽい。細切れのブレイクが所々挿入されるが、ドラムンベースと言えるまでには至らない。#8はドラムンベースにメタルギターが乗り、ハードコアテクノのようになっているが、途中でリズムの変化がある。#9はシンセパッドから、BPMの遅いメタルダブステップがビルドアップされていく。#10は生演奏でダブステップをやるならといったような曲が、メタル+ドラムンベースに展開する。
エレクトロニカ寄りの盤が多い近年のダブステップと比べて、ラズウェルの趣味を反映してかドラムンベースからハードコアまで幅広い音作りになっている。そして生楽器の演奏中心。もう少しストレートに「メタルダブステップとはこうだ」と言うようなサウンドが聞きたかった気がしないでもないが、ここまでダブステップの新展開を見せてくれただけでも有り難いか。また、ダブステップファンだけでなく、インダストリアル・メタルのファンにもアピールしそうな内容。
★★★☆☆
音楽として捉えるのも困難なほど異常に複雑なプログラミングで、「オウテカを超えた」とも言われていたRichard Devineの2001年作。数曲はビートがあるものの、ほとんどビートレスの奇妙なドローン状になっており、とにかく特殊で複雑極まりないサウンド。某書では「細分化された重層的構造を援用しつつも、あくまでも根源的なプログラミングのスキルで乗り越えようとする」なんて書かれました。分かるような分からないような。とにかく複雑なプログラミングのアウトプットと思われるサウンドが特徴。短い活動期間でシーンから消えてしまったのが残念。
音楽として捉えるのも困難なほど異常に複雑なプログラミングで、「オウテカを超えた」とも言われていたRichard Devineの2001年作。数曲はビートがあるものの、ほとんどビートレスの奇妙なドローン状になっており、とにかく特殊で複雑極まりないサウンド。某書では「細分化された重層的構造を援用しつつも、あくまでも根源的なプログラミングのスキルで乗り越えようとする」なんて書かれました。分かるような分からないような。とにかく複雑なプログラミングのアウトプットと思われるサウンドが特徴。短い活動期間でシーンから消えてしまったのが残念。
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